キャシディ八木沢博幸さん・洋服が体に馴染んでるランキング1位

その他
これは、ファッション界に数多存在していた、または、しているスーパースター達を不定期で紹介していくものです。

第2回目に紹介するのは、服好きの人がこぞって名をあげる原宿のレジェンドで、

会いに行けるアイドルではなく、会いにいける日本ファッション界のスーパースターです。

 

40年近く、原宿の店頭に立ち、その時々の日本ファッションの流れを、優しい瞳で

みつめつつも、広辞苑ばりの恐ろしく豊富な知識と、伝統の高級宿の女将くらい丁寧で、

羽賀研二くらい誠実な対応をしてくださる、日本ファッション界のスーパースター。

古き良きアメリカントラッドから、インポートデザイナーブランドなど様々な洋服を

原宿から発信し、日本に広めた人と言えます。

エンジニアードガーメンツやロックマウントもかなり初期から売り出していましたね。

 

審美眼半端ない方です!!!!

 

長く洋服を着るということ、着ることと自分の人生を重ねてエイジングしていくこと、

だからこそ、洋服が体に馴染んでるランキングがあれば、圧倒的に、

日本で1位は間違いないと私は思っています。

 

 

 

その名は、

八木沢博幸さん

出典:原宿CASSIDYオフィシャルサイトhttps://www.cassidy.co.jp/CASSIDY/TOP.html
1956年生まれ、東京都生まれ栃木育ち。グラフィックデザイナーを目指し、東京デザイナー学院
グラフィックデザイン科に入校。
卒業後、デザイン会社に勤めるも、洋服への思いを捨てきれず、キャシディの運営会社「ミドリヤ」
へ入社。それ以降、「原宿キャシディ」で数々の洋服を仕入れて販売しています。
一般人から業界人まで崇拝者が多く、洋服を買いに行きがてら、八木沢さんと話に行く人も
多いです。「原宿キャシディ」の店名も八木沢さんが名付けたそうです。

初めての八木沢さん

今から、30年ほど前、福岡の予備校から東京の大学に出てきた僕は、福岡のセレクトショップで
「バリーブリッケン」のパンツや「ニューリパブリック」の服を買っていて、東京で売ってるところは、
どこなのか探してみると原宿にある「原宿キャシディ」に売ってるってことが分かって、
そこに買いに行ったのが、初キャシディでした。
当時あのあたりは、ユナイテッドアローズ原宿本店が出来たころで、一方では、レッドウッドだの
ネペンテスだの、アメカジが大流行し、それに派生した渋カジや、学生は、ラルフのチノに
ラルフのシャツをよく着ていましたね。
そんな中、初めて、キャシディに入り、初めて八木沢さんに接客をしてもらいました。
すんげぇー丁寧!!!!!!!!
僕みたいな小童にも恐ろしく接客をしてくだり、数々の知らない洋服の話をしてくださいました。
これが、また、優すぃーーーーんすよ!!!
一瞬に一撃で、ファンになりました。
九州の洋服屋には、こんな謙虚な人おらん!(笑)
って思いました!(笑)
この時、八木沢さんは、バリーブリッケンかなんかアメリカ物のカーキのチノ
アイクベーハーボタンダウンを着て、セントジェームスウエッソンを着て
らっしゃいました。ちょっとヨレヨレな感じで。ヨレヨレだけど、安っぽくなくて
身体に馴染んでる感じで。
これがまた、ナチュラルでかっこえーーーんすよ。
気張ってないというか。
靴はオールデン履いてましたね。

虜に・・・

そこから、僕はお腹を空かせた子猫のように、買いまくりました(笑)。
ギャリックアンダーソンだの、ベルベストだの、
ルチアーノバルベラだのイザイヤだの、ニューリパブリックだの、アンソニータラッシーだの。
学生なのに、カードでボーナス払いとかしてましたね(笑)。
その頃のカード払いって、センターにつないで、ピッピッピッ・・って通信するやつ
じゃなくって、複写になってるやつにカードを押し当ててガリガリガリってするやつ
なんですよ。
※だから、限度額オーバーとか全くなかったですね!
そんなこんなで、原宿キャシディにはお世話になりまくった僕ですが、
その頃、恥ずかしい事に、ちょっと、イキって洋服を着てたんですよね。
でも、八木沢さんに、気づかされたことは、「変わらずいい物はいい」って事でしたね。
そして、「いい物を偏見なく着続ける」って事の尊さでした。
また、「前衛と伝統のバランス感覚」を教わりました。
例えば、L.Lビーンとかアイクベーハーとか、セントジェームスとか、もはや、持ってて、経験して、
通り過ぎた物で、僕は、ちょっと手垢にまみれてる感を持って距離を置いていたんですよね。
みんな着てるものとか着たくねぇとか、古臭いブランド!だとか。
でも、八木沢さんの「変わらずいい物を認めて着続ける」という姿勢には、心を打たれました。
そんなこんなで、八木沢さんの洋服に対する真摯なスタイル
そして、色々な知識、スタイリングのバリエーションをインプットさせてもらいました
当時の八木沢さんは、(今もそうですが、)スタイリングが自然で、フォルムのバランスが絶妙でした。
色合わせも今となっては普通のカラーリングですが、当時はそんなカラーリング誰もしてないみたいな
カラーリングもされてましたね。
今は、割とカジュアル寄りのスタイリングが多いですが、当時のサスペンダーパンツでのスタイリングなども
印象に残っています。どんなスタイリングも服の馴染み方が半端ないんすよ!
やはり神ですわ!!!!!!
そんな八木沢さんの言葉をいくつか紹介しますね。あり過ぎなので抜粋した一部を。

八木沢さん語録

(セントジェームスのウェッソンについて)

「ボーダー柄は視界の悪い海上で船乗りを見つけやすくするため、ボートネックは海上で落水したときに

すぐ脱げるためなど、誠実な作りが魅力で、型崩れしにくく、長く着られます」

「これまでいろんなブランドを着てきましたが、完成度でこれに勝るボーダーをほかに知りません」

 

(L.Lビーンのトートについて)

「メイン州にある『エル・エル・ビーン』の本店は今でも24時間営業を守っていて、ボート & トートは

今もなおアメリカの自社工場でつくられているそうです。」

「トラッドが時代や年齢を超えて愛されるのはスタイルとして根づいているからですが、

そんな『エル・エル・ビーン』も同様にスタイルとして確立された存在だと思います」

 

デザイナー、マイケル・タピアに向けた言葉)

マイケル・タピアさんの服が好きという人は、あなたがつくる“スタイル”を求めているように思います。

旬のデザイナーは買ったときが頂点で、数年後におなじ気持ちで着ることができません。でも僕は、

自分で買ったものは長く着たいと思ってます。だからあなたのつくる服は魅力的なんです。

八木沢博幸さんまとめ
八木沢さんの事は、正直、書き足りません。むしろ、居酒屋とかだと、何時間でも喋れる
のですが、夥しい量になるので、ここではこれくらいにしておきます。
現在も販売をされている八木沢さんですが、僕はもう20年くらいはお会いしていません。
ちょっと恥ずかしいんですよね。小童時代の私なので。
僕みたいな人は、星の数ほどいて、もう、僕の事は覚えていないでしょうし。
なんか、こっぱずかしいんすよね。
でも、八木沢さん自体は、今も、何もお変わりなく、日本のファッションを現在も牽引されています。
昔も今も変わらず、卓越したスタイリング力もさることながら、服とご自身の距離感、
ライフファッションバランスが最高にかっこいいです。
だからこそ、あんな風にカッコよく着こなせるんだと思います。
私も、八木沢さんの爪の垢を煎じて飲む勢いで、精進していきたいと思います。
八木沢さんは、現在もキャシディーホームグロウンと言う所にいらっしゃるようですので、
関東近隣の方は機会があったら行かれてもいいかもしれません。
〒150-0001東京都渋谷区神宮前4丁目29-8
余談ですが、今回、八木沢さんの画像を色々と見てみたのですが、キャシディホームグロウンの
オリジナルのラウンドカラーのシャツが、これからのクールビスに、うってつけな感じがしました!
オンラインストアで買おうとしたら、売切れてました。機会をみて買おうと思います。
購入したら、こちらで紹介で来たらと思いますので、また、宜しくお願いします。
最後までお付き合いありがとうございました。

※ここで書かれていることは、事実に基づいて記載していますが、情報が不確かなものも

ございますので何卒ご了承ください。

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