【ファッション今昔物語②】嗚呼!青春のSENSIサンダル!

その他
これは、かつてファッション界に起こった象徴的な出来事や製品などを思い起こし、紹介していくものです。
前回、第1話として、「渋カジ」を紹介させていただきましたが、今回は、そんな大きい
括りではないことをご了承ください。更に言うと、かなり、ローカルな話でございます。
どローカルな話でございます。
第2話として紹介していくのは、SENSIサンダルです!サンダルというか
ビーチサンダルですね。モンテカルロパンプスという形のSENSIサンダルの事を紹介します。

SENSI(センシ)サンダルって何?

 

1980年代に、九州の熊本を中心に、大爆発的な流行をみせたイタリアのサンダルです。

 

 

出典:SENSI公式通販 https://youzzz.stores.jp/

 

 

私が福岡の予備校に行っていた時に、熊本出身者は、我が物顔で、SENSIサンダルを

履いて闊歩してましたね。ジーンズとかカーゴパンツとか非常に相性が良く、歩くと

ペタンペタン音がして、結構痛快なんですよね。

熊本人は、わざと眺めのレングスにして、ジーンズの裾を引きずって、破きながら

SENSIサンダルを履いていましたね。

 

「おら、俺たちは、オシャレの街、熊本出身ぞ!!!!!」

 

って、顔に書いてありました。

でも、かっこよかったので、僕も、速攻で買いました。

 

オシャの街、熊本

 

現在は、そこまで、熊本がオシャなイメージってないと思うんですが、その昔、熊本は

九州の中では、福岡を抑えて、ナンバーワンオシャの街でした。

 

そもそも、大昔は、熊本が九州の中心地として存在しており、日本で4か所にしか

おかれなかった鎮台と言われる軍も配置されていたそうで、国の出先機関が集まってた

らしいっす。

戦後は、福岡に移転した機関もありますが、現在でも、「九州財務局」「九州農政局」

「九州総合通信局」など、現在でも重要な機関が熊本を拠点していますね。

 

文化産業の中心地であったということなんですね。熊本が地理的に、

九州の海運の要であったことと、明治維新の際に活躍した人が多かったということが

原因と言われています。

※明治維新だけなら、鹿児島の方が活躍した人が多いですもんね。

ただ、端っこすぎですよね。

 

そんな背景があり、都会からやってくる洗練されたファッションセンスの人々を

熊本人は数多く目の当たりにし、新しい物好きの熊本人の気風も手伝って、オシャの

街熊本へと発展していったんでしょう。

 

その昔、東京以外の都市で、「ファッショブランドの支店展開は熊本から」

言われていたり、九州に30店舗を構える、最大のセレクトショプ「BAYBROOK」

も熊本が本社ですし、日本のスタイリスト界の重鎮・馬場圭介さんとか、

大物スタイリスト・坂崎タケシさんなどがいたり、その昔、1990年代は、

東京のセレクトショップの店員さんに、熊本出身者が異常に多かったですね。

当時のセレクトショップの数なんて、現在と比べ物にならないほど少なかったのに

です。

 

SENSIサンダルブーム

 

そんなオシャの街、熊本で1980年代に、若者を中心に、

SENSIサンダルブームが起こったんです。

ブームというか、大ブームだったそうす。

コーディネイトとしては、フレッドペリーorラルフローレンのポロシャツ、バナナリパブリック

フォトシャツ、パンツは、リーバイスの501とか、ポロのマドラスイージーパンツ、または

カーゴパンツ、それにSENSIサンダルといった出で立ちがめちゃめちゃ多かったそうです!

そして、なぜか首からスポーツタオルをかけていたそうです。

 

当時私は、宮崎に住んでいたのですが、全国ネットのニュースで、

熊本の高校生はタオラー

みたいなのを見た事を覚えています。

 

意味わからんな・・・

 

と思いました。

 

でも、当時のコーデネイトを想像すると、普通にアメカジでかっこいいですよね。

足元に、個性を出しているだけで。

※でも、全員、SENSI履いていたら没個性ですよね。

※そして、お洒落さんだけでなく、ヤンキーも履いていたそうです。

 

 

SENNSIサンダル解剖

 

SENSIは、イタリアのブランドで、50年以上の歴史があるブランドで、1984年の

ロサンゼルスオリンピックでは、アメリカの水泳のナショナルチームが公式採用して

いたそうで、イタリア本国では、1997年から、イタリア軍にシャワーサンダルとして

提供されているそうです。

少し男っぽいデザインと、健康サンダル的なブツブツ、そして、二層構造になって

おり、履いたままで水が地面に落ちる仕組みになっています。

そういう所が評価されて、公的な所で採用されているんでしょうね。

 

 

出典:SENSI公式通販 https://youzzz.stores.jp/

現在のSENSIは・・・

 

80年代に、熊本で大爆発をみせたSENSIサンダルですが、現在、熊本の街を歩いて

みても、SENSIサンダルを履いてる人は、完全に、1人も、1足も、みかけません!!

完全にブームが去っています。

では、SENSIサンダルはどうなってるのかっていうと、

全然、普通にamazon、楽天、そして、ZOZOとかでも売ってます。

雑誌の「BEGIN」のマーケットとかでも売ってましたし、

なおかつ、ミリタリーショップでイタリア軍ものとしても売ってますね!

 

値段なんですが、それが結構高くって5000円くらいするんですよ!

サンダルなのに!!!!!!!

 

昔、福岡で買ってた時は、2000円位だったと記憶してます。

ワゴンセールで1000円位で売ってたりしました。福岡の街のアチコチの

スポーツショップとかで売ってましたね。

 

お伝えしたいこと

 

1980年代に突如として、熊本で起こったSENSIサンダルの大ブーム

その理由は、どう調べても出てきませんでした。恐らく、イタリアのミリタリー物

だったりとか、ロス五輪の水泳アメリカチームで使われてたってことで、

熊本の新しい物好きの気質のショップが仕入れて、売ったんでしょうね。

 

※新しい物好きの気質を熊本では、「わさもん」っていうらしいです。

 

そして、新しい物好き気質の若者たちがこぞって買っていたいんでしょうね。

 

当時、ファッションで流行していたアメカジに合わせるとシックリきたんでしょうね。

 

僕も今、ちょうど夏のサンダルを探していたところで、欲しいやつが売り切れたので、

18歳の時に履いていた時、以来のSENSIサンダルを買ってみようと思います。

 

最後までありがとうございました。

 

 

 

 

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